出版社 : 幻冬舎 発売日 : 2011/6/1 単行本 : 157ページ
帯に擦れあり
多くの僧侶を育ててきた大正大学の名誉教授が、空海についてわかりやすく教えてくれます。見開きごとにイラストやマンガがあって、とても読みやすい本です。個人的にちょっと劇画調のマンガがツボでした。
「第一章:空海という男の生涯」では空海が実際にどんなことをしたのかが描かれます。現在のスピリチュアル界でも起きているような「経典を読んで理解すれば得られる」「真理は文字や言葉で伝えられるものではない」という考え方の相違が最澄との断絶に至った原因だというのは面白いなと思いました。この章だけでなく、空海がどんな人物だったかは各章の後ろにあるコラムでも描かれています。
第二章では密教の教えについて説明されます。即身成仏や三密加持といった基本的なところから悟りに至るまでの十段階、真言や印契、阿字観、護摩、曼荼羅などだけでなく虚空蔵求聞持法のやり方、お遍路マップまで網羅しています。
第三章では密教の仏様たちについて、終章では空海が残した言葉が紹介されていて、まさに空海入門としては満遍なく知りたいエリアに触れられていると思います。