秘教Ⅰ 日本宗教の深層に蠢くカルティズムの源流 藤巻一保[著]
出版社 : 戎光祥出版 発売日 : 2022/4/28 単行本(ソフトカバー) : 479ページ
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古代陰陽道の歴史や呪法について、陰陽道に通じた人として天武天皇や滋岳川人、弓削是雄、三善清行、賀茂忠行、安倍晴明が行ったことも含めて時代別に分けて論じた本。
陰陽道が政治に取り込まれた最初の事例として聖徳太子の冠位十二階から天武天皇が進軍の際に式という占術盤を使ったことや陰陽寮を設置したこと、伝説めいた逸話で広く知られる安倍晴明についても、資料に基づいて非常に細かく説明されている。
北辰信仰についてかなり細かくまとめられていて、空海が持ち帰った星神についてや陰陽道と密教の習合についてや当時は占いを行うのが当然だったというのがはっきりと知れて興味深かった。北斗法といわれる密教修法については行い方の記載もある。偽書とされる先代旧事本紀に対しての考察、特に伊勢の伊雑宮の辺りや、真言立川流についての具体的な説明は小躍りするくらい面白かった。
登場人物たちがどんなケースでどんな修法を使ったのかが書かれているので、占いをする人や祈祷系の人、密教に興味がある人は参考書的にも使える。